概要

オンタリオ州は、カナダの首都であるオタワやカナダ最大の都市トロントが位置する州です。五大湖の一つであるオンタリオ湖に隣接していることから、州内には多くの川や湖があります。17世紀にヨーロッパから訪れた人がこの地を発見しましたが、当時ネイティブカナディアンが暮らしており、その中のイロコイ族の言葉で「美しい水」を意味する「Skanadario」に由来して「オンタリオ」という名前がつけられたようです。

現在のオンタリオ州の人口は約1360万人で、そのほとんどが経済都市トロントと政治都市オタワに集中しています。世界遺産のナイアガラの滝があるのもオンタリオ州です。

治安

カナダ国内の治安については、トロントは他の北米の都市よりもダントツに安全ですが、日本の治安の良さにはかないません。例えば、地下鉄に乗っても居眠りは禁物です。
ただ、危険なエリアには普段行くことはないので、通常生活する上で過度に神経質になる必要はないと思います。

通貨・税金

オンタリオ州ではカナダ全国で流通している通貨を使います。$1.00=¢100。最近では比較的小額の決済であっても、現金よりはむしろデビットカードやクレジットカードで支払う方法がより一般的になっています。税金はHSTと呼ばれるGST(連邦税)とPST(州税)を合わせた13%の売上税がかかります。

$5 $10 $20 $50 $100
$5 $10 $20 $50 $100
¢5 ¢10 ¢25 $1 $2
¢5 ¢10 ¢25 $1 $2

気候

トロントの夏は、気温が高くなっても湿度が低いため比較的過ごしやすいのに対して、冬はとても寒くなります。しかし、トロントはHorse Shoeと呼ばれるオンタリオ湖の湖畔沿いに位置しているため、カナダの他都市よりも比較的温暖です。日本のようなはっきりとした四季の区別はなく、冬から急に夏、夏から急に冬に季節が移り変わります。 カナダと聞くと『厳しい冬』という印象を持たれる方が多いようですが、都市部は地下街が発達しており、また、どの建物も二重窓、セントラルヒーティングが完備されているため屋内はとても暖かく感じます。

気温が15度を超えると、気の早いトロントニアンがショーツやTシャツで街を闊歩する姿が見られます。海のない夏のトロントではオアシスを求めて湖のビーチに出かける人も多いようです。急に気温が下がる秋は原色の絵の具で描いたような美しい紅葉が街のあちらこちらで見られます。

家賃

家賃は都市部と郊外でかなり差があります。1ベッドルームはの1カ月の家賃は大都市トロントでは約1100ドル位です。また、同じ市内でも 交通の便が悪いところや低所得者が多く暮らすエリアでは家賃は安くなりますが、ベッドバグのような被害も多く治安も悪くなるため、家探しに当たってはまず住むエリアの選択が重要になります。多くの留学生はホームステイかシェアハウスに滞在しています。

公共交通機関

トロントの公共交通機関はToronto Transit Commission (通称:TTC) が運営しており、地下鉄・バス・ストリートカー (路面電車) をエリア内であれば1回の運賃で片道同一料金で利用できます。 また、1ヶ月、1週間などの定期の他、1日乗り放題券もあります。

TTCで注意したい点は『トイレ』です。TTCは日本のように各駅に公衆トイレは設置してありません。路線地図にトイレマークが表示されているので確認が必要です。

TTCの公式HP新しいウインドウで開きます